agents-remember-md は何をしますか?
ドリフト認識型リポジトリメモリ — コードだけでは伝えられない情報を捉える
複雑なコードベースで作業するコーディングエージェント向け。ベクター検索、コンテキストの肥大化、古いドキュメントは不要です。
概要
agents-remember-md は、AIコーディングエージェントがコードベースに関する重要な非コード情報(設計上の決定、トレードオフ、注意事項、ヒューリスティック、コーディングパターンなど)を保存・取得するための軽量なメカニズムです。
従来のソリューション(ベクター埋め込み、全文検索、大規模なドキュメント)とは異なり、このスキルは以下を実現します。
- ドリフト認識: コードの変更に応じてメモが自動的に更新・無効化されるため、常に最新の状態を維持
- コンテキスト効率: エージェントに不必要な情報を読み込ませず、関連するメモのみを提供
- シンプルさ: 特別なインフラは不要。リポジトリ内のMarkdownファイルを使用
仕組み
エージェントは、リポジトリ内の .agents/remember.md ファイルを読み書きします。各メモエントリには以下の情報が含まれます。
- ID: 一意の識別子
- タイトル: 簡潔な説明
- 内容: Markdown形式の詳細
- タグ: 関連するファイルパスやトピック(ドリフト検出に使用)
- 作成日時: タイムスタンプ
エージェントがメモにタグ付けされたファイルを変更すると、そのメモは「ドリフト」としてマークされ、次回のセッションでエージェントが確認・更新できるようになります。
使用方法
メモの追加
エージェントは、新しい情報(例:特定のモジュールに関する設計上の決定)を発見したときに、以下のようにメモを追加します。
## [2024-01-15] 認証モジュールの設計判断
**ID**: auth-design-1
**タグ**: `src/auth/`, `src/middleware/auth.ts`
**ステータス**: アクティブ
ユーザーセッションの検証には JWT ではなくセッショントークンを選択した理由:
- RESTfulな性質を維持するため
- ログアウト時のトークン失効を容易にするため
- サーバーサイドレンダリングとの互換性を確保するため
メモの参照
エージェントがタスクを開始するとき、まず .agents/remember.md をチェックし、現在の作業に関連するアクティブなメモを読み込みます。
メモの更新
エージェントがタグ付けされたファイルを変更した場合、該当するメモをレビューし、必要に応じて更新するか、古くなった場合はアーカイブします。
設定
デフォルトのメモファイルパスは .agents/remember.md です。以下の環境変数でカスタマイズできます。
export AGENTS_REMEMBER_MD_PATH="docs/team-knowledge.md"
対応プラットフォーム
- Claude Code
- Cursor
- Codex CLI
- その他、ファイルの読み書きが可能なAIコーディングエージェント
ベストプラクティス
- メモは小さく、焦点を絞る: 1つのメモにつき1つのトピック
- 正確なタグを使用する: 適切なタグにより、ドリフト検出と関連性のマッチングが向上
- 期限切れのメモを定期的にクリーンアップする: 古い情報による混乱を防ぐ
- コードベース全体にメモを分散させるのではなく、1つのファイルにまとめる: 一元管理により効率が向上
ライセンス
MIT